冒頭でも述べさせていただいた通り、股関節は荷重と下半身の動きにも役割を担うため、日常生活やスポーツで痛みが出現しやすいです。
日常生活での、立つ・歩くなどの基本的動作やスポーツでのダイナミックな動きを成立させるために重要な役割を担っている股関節。可動域の制限や機能の低下は、日常生活や競技スポーツに著しく影響します。
股関節の痛みが起きる原因として、現代の生活背景やコロナ禍も加味したことが大きな要因だと考えます。同じ姿勢でいる時間の増加・運動不足が顕著となり、股関節周りの筋肉へ柔軟性低下や筋力低下が生じます。その結果、正常な股関節の動きが行えずに筋肉や関節を痛めてしまいます。
股関節には様々な筋肉が付着しているため、一度痛みが出現するとセルフケアではなかなか改善しません。そのため、痛みが出現しないように定期的なケアを心掛けたり、【動き始めにパキッと鳴る】、【曲げるとズキッと引っかかる】、【股関節を動かした時にゴリゴリ音が鳴る】といった違和感が出現している黄色信号の状態でストレッチをしていただくことが大切になります。
当施設はストレッチを通して『股関節の痛みや違和感が無くなって生活が楽になった』『前よりスムーズに股関節を動かせるから歩きやすい』など、身体をほぐすこと・整えることの大切さを知っていただき、少しでもイキイキとした生活をサポートできるよう努めてまいります。
経験豊富な理学療法士がお客様の身体環境や生活習慣も考慮しながら、『痛みやコリの無い生活を送りたい』『楽しく趣味をしたい』『スポーツパフォーマンスを上げたい』などの目標に対して、若年層からシニアまで幅広くマンツーマンで対応していますので、お気軽にご相談下さい。
~引用・参考文献一覧~
1):Poulsen E, Christensen HW, Roos EM et al:Patient education with or without manual therapy compared to a control group in patients with osteoarthritis of the hip. A proof-of-principle three-arm parallel group randomized clinical trial. Osteoarthritis Cartilage 2013;21(10):1494-503
2):Hernández-Molina G, Reichenbach S, Zhang B et al : Effect of therapeutic exercise for hip osteoarthritis pain : results of a meta-analysis. Arthritis Rheum 2008 : 59 : 1221-8
3):Fransen M, McConnell S, Hernandez-Molina G et al : Does land-based exercise reduce pain and disability associated with hip osteoarthritis? a meta-analysis of randomized controlled trials. Osteoarthritis Cartilage 2010 :
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4):Juhakoski R, Tenhonen S : A pragmatic randomized controlled study of the effectiveness and cost consequences of exercise therapy in hip osteoarthritis.
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5):Fernandes L, Storheim K, Sandvik L et al : Efficacy of patient education and supervised exercise vs patient education alone in patients with hip osteoarthritis : a single blind randomized clinical trial. Osteoarthritis Cartilage 2010 : 18 : 1237-43
6):変形性股関節症ガイドライン2016改定第2版 日本整形外科学会、日本股関節学会監修,日本整形外科学会診療ガイドライン委員会,変形性股関節症診療ガイドライン策定委員会編集,南江堂,pp.1-228,2016