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股関節の痛み 特設ページ

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1 股関節の痛みについて

WBCや日本でのオリンピック開催にあたって、スポーツへの関心がより一層高まっています。
また、新型コロナの蔓延に伴い、子供から大人までにかけて、健康に目を向ける場面が多くなっているように感じます。
日常生活やスポーツにおいて、スムーズに動作を成立させるために上半身と下半身の動きを制御している関節があります。
それが【股関節】です。

股関節の痛みが出現する年齢層は幼児~高齢者と出現する範囲が広いです。
痛みが起きる原因として、現代社会では生活習慣の乱れによる体重増加や、座り・立ち続ける時間が長くなってきていることが影響し、股関節への負担が増加する環境です。また、コロナ禍の影響による運動不足なども関与することで、股関節周りの筋肉が筋力低下や柔軟性低下が起きます。そのため、正常な股関節の動きが行えずに筋肉や関節を痛めてしまいます。
股関節は痛みが出現する前から、違和感を訴える方が多いです。

股関節は上半身と下半身のスムーズな力の伝達をサポートする関節であるとともに、人体で一番体重を支えている関節です。
ヒトは地球上での生活の中で、立つ・歩く・走るなど常に重力がかかっています。
そのため、立つだけでも股関節には体重の3~4倍の負担がかかっており、同時に関節を支える筋肉にも持続的にストレスが蓄積していきます。ストレスが蓄積することで筋肉は硬くなり、関節の動きを阻害してしまうため、これが痛みや違和感の原因となってしまいます。
違和感の具体的な例としては、【動き始めにパキッと鳴る】、【曲げるとズキッと引っかかる】、【股関節を動かした時にゴリゴリ音が鳴る】などがあります。

違和感をそのままにしておくと、痛みの増悪や関節の制限に繋がり、日常生活に大きく影響してしまうため、早期にストレッチを行い、予防をする事をお勧め致します。
股関節の痛みは、ストレッチで股関節周りの筋肉が柔軟性を得ることで痛みは改善する可能性があります。
しかし、股関節は痛む箇所や痛みが出現する動作も違いが多いため、誤ったストレッチを行うと痛めてしまう可能性があります。
股関節の痛みの特徴は大きく分けて4つあります。

①:股関節を前に曲げると前~内側が痛い
②:股関節を前に曲げると後ろが痛い
③:歩く・立ち続けると前~内側、後ろ~外側が痛い
④:座り続けていると股関節前や後ろが痛い

上記の①~④いずれかに出現することもあれば、2個以上出現する可能性もあります。

ストレッチで柔軟性を得ることで、筋肉・関節への負担を軽減することが可能ですが、股関節は痛む箇所や筋肉の硬さにも違いがあるので、症状に応じてストレッチの実施方法も変化します。当施設では医療施設で経験を積んだ理学療法士が、身体の状態に合わせて皆さまの身体をストレッチさせていただきます。また、お身体に合ったセルフストレッチの方法も指導しておりますので、ここではいくつかのストレッチを紹介致します。

※痛みで日常生活に著しく支障をきたす場合や、痺れや脱力感を感じる場合にはセラピストの判断のもと、ストレッチを中止する場合があります。

2 股関節の痛みに対する治療

【医療保険内で行う基本的な股関節の治療】
医療保険内で行う基本的な股関節の痛みに対する治療としては、リハビリ・薬物療法・神経ブロック療法・手術療法の4つがあります。

◆リハビリ
ストレッチ・筋力強化などの運動療法を行う。
温熱・電気・水治療法などの物理療法を行う。

◆薬物療法
消炎鎮痛薬や湿布薬、または関節内注射など。

◆神経ブロック療法
局所麻酔やステロイド薬を処置する。

◆手術療法
股関節周りの軟部組織を修復・切除や人工関節に置換する。

医療保険内で行う治療は上記の4つが大きく代表となります。


【当施設で実施する施術内容】
当施設では、国家資格である理学療法士が監修したストレッチ専門店です。専属トレーナーがストレッチを中心に股関節の痛みを解消するための施術を実施致します。ストレッチを行うことで筋肉の柔軟性が向上し、股関節への負担を軽減することができます。また、関節運動を伴って伸ばす方法により、筋肉全体へ伸びる利点もあります。

3 股関節の痛みに対するストレッチの利点・方法

股関節の痛みに対してストレッチを行うことは大切です。
股関節症の方にストレッチやマッサージを行うと同時に、運動指導も一緒に行うと股関節症には良いと報告があります(Poulsenら,2013)1)。
他にもストレッチをはじめとした運動療法は股関節症の疼痛,機能改善に有効であるという報告も複数あります(Hernándezら,2008 Fransenら,2010 Juhakoskiら,2011 Fernandesら2010)2~5)。

しかし、股関節周りに付着している筋肉は大きく、その下に小さな筋肉も多数付着しています。セルフストレッチではこの両者をしっかりと伸ばすのはとても難しいです。
また、股関節は腰と連動して運動を行うため、硬くなった股関節を無理にストレッチすると腰に負担がかかり、腰を痛める可能性があります。
同じストレッチでも実施方法や身体の状態の違いによって、効果が変化します。

当施設は国家資格保有のセラピストが専門的な知識をもとに、お身体の状態に合ったストレッチを提供することを強みとしております。
そのため、痛みやこりでストレッチが困難な方や、自分で行うストレッチに不安がある方は、ぜひご体感していただければと思います。
股関節の違和感や痛みの原因となりうる代表的な筋肉としては、腸腰筋、殿筋群、ハムストリングスなどがあります。
今回は、ご自宅でできる簡単なセルフストレッチとして、前述に述べた股関節の違和感や痛みが生じる4つの箇所に合わせて、各ストレッチを紹介します。
上記で記載したように、股関節は無理にストレッチを行うと腰を痛めやすいです。また、動きが制限されやすいのでストレッチを行う際は、必ず股関節が痛みの無い範囲で行うことをおすすめ致します。

【股関節の痛みにおすすめなストレッチ】
◆ももの付け根ストレッチ
◆お尻ストレッチ
◆ももうらストレッチ
◆骨盤運動


【①:股関節を前に曲げると前~内側が痛い】
腸腰筋 大腿直筋 殿筋群
腸腰筋 大腿直筋➔ももの付け根ストレッチ(立位)
殿筋群➔お尻ストレッチ(寝た姿勢)

【②:股関節を前に曲げると後ろが痛い】
殿筋群
殿筋群➔お尻ストレッチ(片脚あぐら)
殿筋群➔お尻ストレッチ(膝抱え)

【③:歩く・立ち続けると前~内側、後ろ~外側が痛い】
腸腰筋 大腿直筋 ハムストリングス
腸腰筋 大腿直筋➔ももの付け根ストレッチ(立位)
ハムストリングス➔もも裏ストレッチ

【④:座り続けていると股関節前や後ろが痛い】
殿筋群 背筋群 
殿筋群➔お尻ストレッチ(片脚あぐら)
殿筋群➔お尻ストレッチ(膝抱え)
背筋群➔骨盤運動


【運動の注意点】
※ご高齢の方や体力に不安のある方、腰から足先にかけて関節に痛みがある方は痛み・違和感のない範囲での実施をおすすめします。
※ストレッチ実施時に、痛みが出た場合は、速やかに中止して下さい。
※ストレッチ実施時に、腰周りや下半身に痺れ・脱力感などの症状が強く出る場合は専門医への受診をおすすめ致します。

4 Have Stretchでのストレッチ

【理学療法士が監修したストレッチ】
Have Stretchでは、臨床で経験を積んだ理学療法士がストレッチを監修し、専属のトレーナーがお客様のお身体に合わせて施術を行います。カウンセリングにてお客様の生活習慣や身体状況を把握し、股関節の痛みを解消はもちろん、症状の再発防止や日常生活上でのアドバイスまでサポート致します。

【ストレッチとマッサージの違い】
ストレッチとマッサージのメリット・デメリットをご紹介します。
2つとも基本的に得られる効果は似ていますが、大きな違いとしては3つあります。
①ストレッチの方が揉み返しのリスクが低い
②ストレッチ方法の種類が多いので汎用性が高い
③セルフストレッチの種類が豊富

◆ストレッチ
〈メリット〉
・筋肉全体を伸ばすことができる。
・関節運動を伴うストレッチは筋肉や関節周りの組織も伸びる。
・揉み返しの症状が比較的出にくい。
・ストレッチ方法が豊富なのでお客様に合わせやすい。
・血流促進が期待できる。
・セルフストレッチの種類が豊富。

〈デメリット〉
・局所的に硬い部分だけを伸ばすことは困難。


◆マッサージ
〈メリット〉
・局所的に硬い部分を集中してほぐすことができる。
・血流促進が期待できる。
・関節運動を伴うと痛い場合にもマッサージで周りの筋肉をほぐせる。

〈デメリット〉
・局所的にマッサージするので揉み返しが起きやすい。
・筋肉全体を伸ばすことは困難。

当施設の施術はストレッチを中心に行う専門店ですが、トレーナーの判断のもと、状況に応じてストレッチとマッサージのメリットを活かした施術を実施致します。

5 体験談

【ご利用者様の紹介】
◆ご利用者   :50代男性
痛みやハリの部位:『座り続けると右お尻が痛い』
施術前     :5~10分座っている右お尻に痛みが出現する。
施術後     :1日中座っていても右お尻の痛みが無くなりました。
感想      :仕事で座っている時間が増えてから右お尻に痛みが出ました。
         日常生活でのお尻へ負担を減らすストレッチを教えてもらったおかげで
         今はストレスを感じることなく、仕事や生活を送っています。


◆ご利用者   :40代女性
痛みやハリの部位:『階段を上る時に左股関節が上げにくい、詰まる。』
施術前     :階段を上る時や、脚を上げると股関節が詰まる感じがある。
施術後     :左股関節が上げやすくなり、詰まる感じが無くなりました。
感想      :立ち仕事での左脚に重心がかけていたことや体重が増えてしまい、
         左股関節に違和感が出ました。トレーナーの方はストレッチのやり方や
         日常生活での負担がかかりくい動作も教えてくれたのでとても助かりました。


◆ご利用者様  :10代女性
痛みやハリの部位:『バレエを行う時に脚が開きにくい。』
施術前     :バレエでのY字バランスや開脚が硬くて開きにくい。
施術後     :Y字バランス・開脚で脚が開きやすくなった。
感想      :バレエで難しい技を挑戦や、通う頻度が増えて身体が硬くなった気がしました。
         トレーナーの方はしっかりとストレッチで伸ばしてくれるだけでなく、
         バレエに必要な動きなども教えてもらえて良かったです。

6 スタッフからのメッセージ

冒頭でも述べさせていただいた通り、股関節は荷重と下半身の動きにも役割を担うため、日常生活やスポーツで痛みが出現しやすいです。
日常生活での、立つ・歩くなどの基本的動作やスポーツでのダイナミックな動きを成立させるために重要な役割を担っている股関節。可動域の制限や機能の低下は、日常生活や競技スポーツに著しく影響します。
股関節の痛みが起きる原因として、現代の生活背景やコロナ禍も加味したことが大きな要因だと考えます。同じ姿勢でいる時間の増加・運動不足が顕著となり、股関節周りの筋肉へ柔軟性低下や筋力低下が生じます。その結果、正常な股関節の動きが行えずに筋肉や関節を痛めてしまいます。
股関節には様々な筋肉が付着しているため、一度痛みが出現するとセルフケアではなかなか改善しません。そのため、痛みが出現しないように定期的なケアを心掛けたり、【動き始めにパキッと鳴る】、【曲げるとズキッと引っかかる】、【股関節を動かした時にゴリゴリ音が鳴る】といった違和感が出現している黄色信号の状態でストレッチをしていただくことが大切になります。
当施設はストレッチを通して『股関節の痛みや違和感が無くなって生活が楽になった』『前よりスムーズに股関節を動かせるから歩きやすい』など、身体をほぐすこと・整えることの大切さを知っていただき、少しでもイキイキとした生活をサポートできるよう努めてまいります。
経験豊富な理学療法士がお客様の身体環境や生活習慣も考慮しながら、『痛みやコリの無い生活を送りたい』『楽しく趣味をしたい』『スポーツパフォーマンスを上げたい』などの目標に対して、若年層からシニアまで幅広くマンツーマンで対応していますので、お気軽にご相談下さい。












~引用・参考文献一覧~
1):Poulsen E, Christensen HW, Roos EM et al:Patient education with or without manual therapy compared to a control group in patients with osteoarthritis of the hip. A proof-of-principle three-arm parallel group randomized clinical trial. Osteoarthritis Cartilage 2013;21(10):1494-503

2):Hernández-Molina G, Reichenbach S, Zhang B et al : Effect of therapeutic exercise for hip osteoarthritis pain : results of a meta-analysis. Arthritis Rheum 2008 : 59 : 1221-8

3):Fransen M, McConnell S, Hernandez-Molina G et al : Does land-based exercise reduce pain and disability associated with hip osteoarthritis? a meta-analysis of randomized controlled trials. Osteoarthritis Cartilage 2010 :
18 : 613-20

4):Juhakoski R, Tenhonen S : A pragmatic randomized controlled study of the effectiveness and cost consequences of exercise therapy in hip osteoarthritis.
Clin Rehabil 2011 : 25 : 370-83

5):Fernandes L, Storheim K, Sandvik L et al : Efficacy of patient education and supervised exercise vs patient education alone in patients with hip osteoarthritis : a single blind randomized clinical trial. Osteoarthritis Cartilage 2010 : 18 : 1237-43

6):変形性股関節症ガイドライン2016改定第2版 日本整形外科学会、日本股関節学会監修,日本整形外科学会診療ガイドライン委員会,変形性股関節症診療ガイドライン策定委員会編集,南江堂,pp.1-228,2016

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