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肘の痛み 特設ページ

  • 2023/07/31

    当店スタッフは専門的なリハビリも対応致します❗️

  • 2023/07/11

    10代女性✨ストレッチでダンスの動きができるようになりました✨

 

1 肘関節の痛みについて

2023年はWBCが大きく話題になり、野球が大きく注目を浴びました。
野球で怪我が多い部位は肘・肩関節があり、あの大谷翔平選手も過去に肘関節の内側側副靭帯損傷を患い、手術を行っています。
肘関節はスポーツや日常生活において、肩と手の精密な動きをリンクし、衝撃の吸収を行う大切な役割を担っています。具体的な役割は、肩や手首の動きと連動し、ボールを投げる際の力を伝達・物を持ち上げる・雑巾を絞るなどを担っています。スポーツでは、ラケット・クラブを振る、投球・捕球時に手を目的の場所へ適切に移動させる役割を担っています。

肘関節の痛みは、スポーツと日常生活の両方で出現しやすいです。
スポーツでは強い負荷が生じた際、日常生活では重労働や慢性的なストレスが継続的に及ぶことで肘の痛みへ繋がることが多いです。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の難治例としては女性の方が多いとの報告もあります(Chourasiaら,2012 Wernerら,2005)1)2)。
痛みが出現する箇所としては、肘の内・外側に痛むことが多く、肘の表や裏は少ないです。働いている方は、肘の内・外側の両方に痛みが出現しますが、外側の発症頻度がやや高いという報告があります(Walker-Boneら,2001 Shiriら,2011 Chourasiaら,2012)3)4)5)。

痛みが起きる原因はスポーツによる大きな負担だけではなく、現代社会の環境にも影響されます。生活習慣の乱れによる不良姿勢・運動不足や、仕事や家事で手の作業を使用していることが長いことによる過労が影響し、肘関節へ慢性的に負担が増加する環境です。また、肘関節は肩・手関節の硬さなどから派生して肘関節に悪影響を及ぼすこともあります。
コロナ禍の影響による不良姿勢・運動不足などが関与し、肘関節周りの筋肉が筋力低下や柔軟性低下が起きます。そのため、正常な肘関節の動きが行えずに筋肉や関節を痛めてしまいます。肘関節は肩から強力な動きと、手の繊細な動きを制御・協調するための安定性・衝撃を和らげるための柔軟性も必要な関節のため、伸びる筋肉と支える筋肉に持続的なストレスが蓄積していきます。ストレスが蓄積することで筋肉は硬くなり、関節の動きを阻害してしまうため、これが痛みに繋がる原因となります。

肩の外傷に比べると、日常生活への支障が軽度な事が多いので、軽視されることがありますが、不適切な治療や放置をしていると、痛みの増悪や関節の障害にも繋がり、日常生活に大きく影響してしまうため、早期にストレッチを行い、予防をする事をお勧め致します。
肘関節の痛みは、ストレッチで肘関節周りの筋肉が柔軟性を得ることで痛みは改善する可能性があります。しかし、肘関節の周りには沢山の筋肉が付着しているため、個別的なストレッチをセルフストレッチで行うのは難しい上に、誤ったストレッチを行うと痛めてしまう可能性があります。

痛みが起きるタイミングと箇所は大きく分けて4つあります。

①:雑巾・ドアノブを回すと肘の内・外側が痛い
②:物を持つ・タイピングを打つと肘の外側が痛い
③:物を引っ張る時に肘の内側が痛い
④:肘を曲げ伸ばしすると肘の裏や表周りが痛い

上記の①~④いずれかに出現することもあれば、2個以上出現する可能性もあります。

ストレッチで柔軟性を得ることで、筋肉・関節への負担を軽減することが可能ですが、肘関節は痛む箇所や筋肉が沢山付着しているので、症状に応じてストレッチの実施方法も変化します。当施設では医療施設で経験を積んだ理学療法士が、身体の状態に合わせて皆さまの身体をストレッチさせていただきます。また、お身体に合ったセルフストレッチの方法も指導しておりますので、ここではいくつかのストレッチを紹介致します。

※痛みで日常生活に著しく支障をきたす場合や、痺れや脱力感を感じる場合にはセラピストの判断のもと、ストレッチを中止する場合があります。

2 肘関節の痛みに対する治療

【医療保険内 肘関節の痛みに対する治療】
医療保険内で行う基本的な肘関節の痛みに対する治療としては、リハビリ・薬物療法・神経ブロック療法・手術療法の4つがあります。

◆:リハビリ
ストレッチ・筋力強化・テーピングなどの運動療法を行う。
アイシング・温熱・電気・水治療法などの物理療法を行う。

◆:薬物療法
消炎鎮痛薬や湿布薬、または関節内注射など。

◆:神経ブロック療法
局所麻酔やステロイド薬を処置する。

◆:手術療法
肘関節周りの靭帯を縫合や、人工関節に置換する。

医療保険内で行う治療は上記の4つが大きく代表となります。


【当施設で実施する施術内容】
当施設では、国家資格である理学療法士が監修したストレッチ専門店です。専属トレーナーがストレッチを中心に肘関節の痛みを解消するための施術を実施致します。ストレッチを行うことで筋肉の柔軟性が向上し、肘関節への負担を軽減することができます。また、関節運動を伴って伸ばす方法により、筋肉全体へ伸びる利点もあります。

3 肘関節の痛みに対するストレッチの利点・方法

肘関節の痛みに対してストレッチを始めとした運動療法などを行うことは大切です。
実際に外側上顆炎という肘の痛みに対してはステロイド局所注射と比較すると理学療法の方が有効的であるという報告もあります(Newcomerら,2001 Olaussenら,2015 Bissetら2006 Coombesら,2013 Murtezaniら,2015 Korthals-deら,2004)6~11)。また、テニスバンドと比較し、ストレッチの方が有効的な報告があります(Solveborn,1997)12) 。他にも自宅での訓練も有効的ではある(Nilssonら,2007)13) が、理学療法士が監視下での訓練を行った方が良好であるとの報告もあります。(Stasinopoulosら,2006  Viswasら,2012)14)15) 

しかし、肘関節周りに付着している筋肉は沢山あり、別々の筋肉がすぐ近くを通っているのでセルフストレッチでは肘周りの筋肉を個別にしっかりと伸ばすのはとても難しいです。また、肩を始めとした姿勢の影響も受けやすいので単純に手首や肘周りのストレッチのみを行うよりも全体的な改善を図るストレッチが大切です。
そのため、人によって姿勢や体格などにも特徴は異なるので無理にストレッチするとかえって痛める可能性があります。
同じストレッチでも実施方法や身体の状態の違いによって、効果が変化します。

当施設は国家資格保有のセラピストが専門的な知識をもとに、お身体の状態に合ったストレッチを提供することを強みとしております。
そのため、痛みやこりでストレッチが困難な方や、自分で行うストレッチに不安がある方は、ぜひご体感していただければと思います。
上記でも述べました通り、肘関節は肘関節周りの筋肉を柔らかくするのも大切ですが、他の関節に対してもストレッチアプローチを行う方ことがかなり大切です。
今回は、ご自宅でできる簡単なセルフストレッチとして、前述に述べた肘関節の痛みが生じる4つの特徴に対しての各ストレッチを紹介します。
肘関節は無理にストレッチを行うと痛めやすいため、必ず肘関節に痛みの無い範囲で行うことをお勧め致します。

【肘の痛みにおすすめなストレッチ】
◆前腕ストレッチ
◆大胸筋ストレッチ
◆胸張り運動
◆上半身回旋
◆背中ストレッチ

【①:雑巾・ドアノブを回すと肘の内・外側が痛い】
前腕の筋肉 大胸筋 小胸筋 肩甲骨 腹斜筋群 背筋群
前腕の筋肉      ➔前腕ストレッチ
大胸筋 小胸筋    ➔大胸筋ストレッチ
大胸筋 小胸筋 肩甲骨➔胸張り
腹斜筋群 背筋群   ➔上半身回旋

【②:物を持つ・タイピングを打つと肘の外側が痛い】
前腕の筋肉 大胸筋 小胸筋 広背筋 
前腕の筋肉  ➔前腕ストレッチ
大胸筋 小胸筋➔大胸筋ストレッチ
広背筋    ➔背中ストレッチ

【③:ドアの開け閉めや物を引く・押す時に肘の内側が痛い】
前腕の筋肉 大胸筋 小胸筋 肩甲骨 腹斜筋群 背筋群
前腕の筋肉      ➔前腕ストレッチ
大胸筋 小胸筋    ➔大胸筋ストレッチ
大胸筋 小胸筋 肩甲骨➔胸張り

【④:肘を曲げ伸ばしすると肘の裏や表周りが痛い】
前腕の筋肉 大胸筋 小胸筋 肩甲骨 腹斜筋群 背筋群
前腕の筋肉   ➔前腕ストレッチ
大胸筋 小胸筋 ➔大胸筋ストレッチ
腹斜筋群 背筋群➔上半身回旋


【運動の注意点】
※ご高齢の方や体力に不安のある方、肩から指先にかけて関節に痛みが強い方は痛み・違和感のない範囲での実施をおすすめします。
※ストレッチ実施時に、痛みが出た場合は、速やかに中止して下さい。
※ストレッチ実施時に、腕周りや指に痺れ・脱力感などの症状が強く出る場合は専門医への受診をおすすめ致します。

4 Have Stretchでのストレッチ

【理学療法士が監修したストレッチ】
Have Stretchでは、臨床で経験を積んだ理学療法士がストレッチを監修し、専属のトレーナーがお客様のお身体に合わせて施術を行います。カウンセリングにてお客様の生活習慣や身体状況を把握し、肘関節の痛みを解消はもちろん、症状の再発防止や日常生活上でのアドバイスまでサポート致します。

<ストレッチとマッサージの違い>
ストレッチとマッサージのメリット・デメリットをご紹介します。
2つとも基本的に得られる効果は似ていますが、大きな違いとしては3つあります。
①ストレッチの方が揉み返しのリスクが低い
②ストレッチ方法の種類が多いので汎用性が高い
③セルフストレッチの種類が豊富

◆ストレッチ
〈メリット〉
・筋肉全体を伸ばすことができる。
・関節運動を伴うストレッチは筋肉や関節周りの組織も伸びる。
・揉み返しの症状が比較的出にくい。
・ストレッチ方法が豊富なのでお客様に合わせやすい。
・血流促進が期待できる。
・セルフストレッチの種類が豊富。

〈デメリット〉
・局所的に硬い部分だけを伸ばすことは困難。


◆マッサージ
〈メリット〉
・局所的に硬い部分を集中してほぐすことができる。
・血流促進が期待できる。
・関節運動を伴うと痛い場合にもマッサージで周りの筋肉をほぐせる。

〈デメリット〉
・局所的にマッサージするので揉み返しが起きやすい。
・筋肉全体を伸ばすことは困難。

当施設の施術はストレッチを中心に行う専門店ですが、トレーナーの判断のもと、状況に応じてストレッチとマッサージのメリットを活かした施術を実施致します。

5 体験談

【ご利用者様の紹介】
ご利用者    :70代男性
痛みやハリの部位:『右肘の内側が痛い』
施術前     :ゴルフのスイング時に痛みが出現する。
施術後     :ゴルフのスイングを全力で打っても痛みが無くなりました。
感想      :数年前から肩周りが硬くなってからゴルフで痛みが出てきました。
         今は全力でスイングしても、痛みが無いので楽しんで遊べます。


ご利用者    :50代女性
痛みやハリの部位:『右肘の外側にズキズキと痛い。』
施術前     :洗濯物のかごを持つ・蓋を開けると痛みが出現する。
施術後     :今は物を持つことや、蓋を開けても痛みが無くなりました。
感想      :40代から家事をしていると鈍い痛みがあり、最近になってからは
         物を持つことや、ビンの蓋などを開けるとズキっと痛みました。
         今は肘の事を全く気にせずに家事が行えているので嬉しいです。


ご利用者様   :60代男性
痛みやハリの部位:『肘の裏側周辺が痛い』
施術前     :肘を曲げ伸ばしすると肘の裏に痛みが出現する。
施術後     :肘を曲げ伸ばししても痛みが痛くなりました。
感想      :仕事と趣味の草野球で腕をよく使うので、痛みが出てきました。
         トレーナーは仕事の合間や運動前のストレッチも教えてくれます。
         仕事と野球をしていても肘が気にならなくなって助かりました。

6 スタッフからのメッセージ

冒頭でも述べさせていただいた通り、肘関節は精密な動きのリンクと、衝撃吸収の役割を担うため、日常生活やスポーツで痛みが出現しやすいです。
日常生活での、物を持ち上げる・絞るなどの基本的動作やスポーツでのダイナミックと精密な動きを成立させるために重要な役割を担っている肘関節。可動域の制限や機能の低下は、日常生活や競技スポーツに著しく影響します。
肘関節の痛みが起きる原因として、現代の生活背景やコロナ禍も加味したことが大きな要因だと考えます。同じ姿勢でいる時間の増加・運動不足が顕著となり、肘関節周りの筋肉へ柔軟性低下や筋力低下が生じます。その結果、正常な肘関節の動きが行えずに筋肉や関節を痛めてしまいます。
肘関節には様々な筋肉が近くに付着しているため、一度痛みが出現するとセルフケアではなかなか改善しません。そのため、痛みが出現しないように定期的なケアを心掛けることや、鈍い痛みや違和感がある黄色信号の状態でストレッチをしていただくことが大切になります。
当施設はストレッチを通して『肘関節の痛みや違和感が無くなって生活が楽になった』『前よりスムーズに肘関節を動かせて趣味やスポーツが楽しくできる』など、身体をほぐすこと・整えることの大切さを知っていただき、少しでもイキイキとした生活をサポートできるよう努めてまいります。
経験豊富な理学療法士がお客様の身体環境や生活習慣も考慮しながら、『痛みやコリの無い生活を送りたい』『楽しく趣味をしたい』『スポーツパフォーマンスを上げたい』などの目標に対して、若年層からシニアまで幅広くマンツーマンで対応していますので、お気軽にご相談下さい。


~引用・参考文献一覧~
1):Chourasia AO, et al. Clin Biomech (Bristol, Avon). 2012; 27(2): 124-130.

2):Werner RA, et al. J Occup Rehabil. 2005; 15(3): 393-400.

3):Walker-Bone K, et al. Arthritis Rheum. 2001; 51(4): 642-651.

4):Shiri R, et al. Best Pract Res Clin Rheumatol. 2011; 25(1): 43-57.

5):Chourasia AO, et al. Clin Biomech (Bristol, Avon). 2012; 27(2): 124-130.

6):KL, et al. Clin Sport Med. 2001; 11(4): 214-222.

7):Olaussen M, et al. BMC Musculoskelet Disord. 2015; 16: 122.

8):Bisset L, et al. BMJ. 2006, 333(7575): 939.

9):Coombes BK, et al. JAMA. 2013; 309(5): 461-469.

10):Murtezani A, et al. Ortop Traumatol Rehabil. 2015; 17(4): 351-357.

11):Korthals-de Bos IBC, et al. Pharmacoeconomics. 2004, 22(3): 185-195.

12):Solveborn SA. Scand | Med Sci Sports. 1997; 7(4): 229-237.

13):Nilsson P, et al. Musculoskeletal Care. 2007; 5(1): 36-50.

14):Stasinopoulos D, et al. Clin Rehabil. 2006; 20(1): 12-23.

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